障害者の就労支援対策について
皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。今日は就労継続支援の種類について触れています。
【就労支援対策の事業所】A型・B型・移行支援とは
就労支援対策の事業所の種類とは
図の水色の部分が「就職前の支援」となり、白い部分が「就職後の支援」となります。
障害者の雇用支援対策はこのように細分化されており、特別支援学校の就職相談では水色の部分のご説明を受けました。
企業就労のハードルはレベルがとても高いので、特別支援学校の子たちの多くはB型就労に落ち着きその後の進路を改めて考えます。
このように障害者就労は卒業したらそこで終わりと言うものではなく、非常に長いスパンで考えられているものです。
就労継続B型とは
就労継続B型とは雇用関係を結ばない就労の形になります。多くの場合は、パン屋さんやクリーニング屋さん、喫茶店などが多く運営されています。
雇用契約を結ばないので、非常に給料が安く令和元年度平均で
となっています。行政支援が手厚く、施設の数は令和元年度でも最も多い12,524か所となっています。
就労継続A型とは
就労継続A型とは雇用関係を結ぶ形態の事業所となります。単発で就労継続A型だけと言うところはほとんどなく、B型と移行支援と就労継続A型がくっついているところが多くなります。
特別支援学校から、就労継続A型に行く方は圧倒的に少なくなっています。
事業所の少なさが問題となっていますが、改善されていません。
雇用関係を結ぶため、給料も高くなっています。以下は令和元年の物となります。
軽度の子供たちが目指す場所となっていますが、基本的に事業所がとても少なく令和元年度で3633か所しかありません。
就労移行支援とは
就労移行支援とは、企業就労を目標とした支援のことで2年間の支援が受けられます。(最高3年)
内容としてはビジネスマナー、WordExcel、など就労に必要な内容がメインとなります。
ですが2年間しか所属することができない上に、最長三年と言う枠内となっています。
企業就労とは
企業に就労して働く、通常の形となります。多くは障害者枠での就労となり、作業系・農業系・事務系と多岐にわたります。
企業就労は特別支援学校では卒業生の20%ほど(都内特別支援学校)となります。
その多くが、高校生になってから特別支援学校に来た生徒です。中学卒業までは公立の特別支援学級にいて、高校生では特別支援学校を選ぶ子供たちが将来企業就労に進むことが多いのです。
求められる能力としては
+対人関係
+識字能力
+マナー
+時間厳守
などになります。
支援事業所から一般就労の狭き門
税金を納められる人たちを増やしたい
企業就労には一般の新卒就労よりも、高い壁があると言うのが私の実感です。
このように、就労系障害福祉サービスを利用後、一般企業への就労はかなり狭き門となっています。
ご拝読ありがとうございました。
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