【まさか】助言するほど効率が悪くなります
御社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。今日は助言のお話です。プロフェッショナルな職人さんからの助言は、素晴らしいものですよね。
でも、その助言が仕事の効率を落としているかもしれません。今日はそんなお話です。
新入社員を育てる2人の職人のお話
新入社員を一生懸命育てるAさんの場合
Aさんはとても面倒見のいい職人さんです。腕もさることながら、人当たりがとてもいいのです。
痒い所に手が届く人として社内でも有名で、その様子はルパン三世と言うアニメに出てくる次元大介の様だと言われていました。
主人公のルパンが困っていると、必ず助けに来る次元。
ルパンがコロッケにソースがないと困っていても
「ソースだ。ルパン」
と現れるのではないか。と言われているほどの女房役です。
社員にとって次元のような存在であるAさんは、新入社員を育ててほしいとお願いされました。
新入社員のB君は素直な新入社員で、Aさんがいつも横にいていろいろな助言を受けてはうなずいているのが社内でよく見られました。
ぶっきらぼうで愚直なDさんが新入社員を育てる場合
仕事の腕はピカいち。でも愚直で口下手でぶっきらぼう。そんな職人のDさんもAさんと同じ時期に新入社員を育てるように頼まれました。
E君もとても素直な新入社員で、Dさんに色々たずねています。
Dさんは
「まず自分でやってみろ」
と突き放すかのようで、E君は自分で試行錯誤をしてはどうしてもわからないところをDさんに教えてもらうと言う風景が社内で見られるようになりました。
あなたはB君とE君どちらの作業効率が高いと思いますか?
さて、B君とE君どちらの作業効率が高いと思いますか?
+B君でしょう?
何もかも知っていてる職人がつきっきりで教えているわけですからね
+E君でしょう?
わからないところだけ聞く方が、自分で考えているわけだから作業効率は上がりますよね
答えはE君です。人間と言うのは不思議なものです。助言を与えれば与えるほど、作業効率が落ちてしまうんです。そして作業を覚える力も弱くなってしまう。
これはジョージア技術研究所のニコラス・ルーリー氏が行って実験で証明されました。
仕入れを行うと言う作業を実験に使ったのですが、作業をするたびに助言を行った人が一番作業効率が悪くなったと言う実験結果が出ました。
ちなみに作業効率が一番よかったのは、作業6回に対して、1かい助言をしたグループだったそうです。
慣れていない作業を教える時には、やらせてみてたまに助言する。と言う方法がベストのようです。
みなさんのご参考になれば幸いです。
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