広汎性発達障害者がマルチタスクをこなす工夫とは
こんにちは。今日は広汎性発達障害者ではありますが、マルチタスクをこなすSさんにどうやってマルチタスクをこなしているのかお聞きしました。
広汎性発達障害者の苦手なマルチタスク
アスペルガー症候群と注意欠陥多動性障害複合型のSさん
Sさんはアスペルガー症候群と注意欠陥多動性障害複合型の広汎性発達障害です。
そんなSさんは機械を修理する部門で働いていて、お客さんへの修理見積もりの作成、電話対応(オペレーターがいないのでSさんが事務所にいる時は99%の電話に対応します)、レンタカーの管理や消耗品の管理、定期点検、修理問い合わせへの対応などを行っているそうです。
そして修理部署内での売り上げは、№2だそうです。
そんなSさんは大きな企業なのに「マルチタスクの出来る替えのいない人材」として活躍しています。コロナ禍で
「Sさんがコロナにかかったらどうしよう」
と言う声が出ているとか。
マルチタスクとは、複数の作業を同時並行、短期間で切り替えながら同時進行で行う能力のことです。
言うのは簡単ですが、やるのは非常に難しいですよね。
シングルタスクが普通の人で、マルチタスクは非常に難易度が高いものです。
注意欠陥多動性障害は、集中力があまりない傾向があります。
次から次へと思考がわいてきて、その前のことを忘れてしまう。なので忘れ物が多かったり物忘れが多かったりします。
なのでマルチタスクには向かないように感じますが、Sさんはどうやってマルチタスクを実現しているのでしょうか。
マルチタスクの秘訣
マルチタスク実現の必須アイテム
それは付箋だそうです。電話に今日やることの付箋をびっしりと貼り付けているそうです。
一つの仕事が終わると付箋を廃棄。仕事が入ったら付箋に書く。
と言うことを徹底することで、仕事の漏れをなくしているそう。
手帳にもすぐに自分が何をしなければならないのかをメモ。日程はアプリと手帳で管理をしているそうです。
「マルチタスクができるようになるまでには、胃に穴は開いたし血尿もしたし本当に大変でした」
とSさん。Sさんが働き始めたのは、バブル崩壊後すぐで、入社した会社は業界では有名な体育会系だったそうです。
「もし付箋を無くしてしまうと心配なら、手に書けばよいですよ。手は無くしませんからね」
とのことでした。
なかなかSさんのようにはなれないかもしれませんが、みなさんの何かヒントになれば幸いです。
ご拝読ありがとうございます。
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