主な精神障害の種類について

query_builder 2021/10/26
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 皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。今日は精神障害についてのお話です。近年、精神障害は職業紹介状況でも45.2%(東京労働局)にと、大変増えてきています。


 精神障がいとは何なのか、どんな症状を言うのかをお話したいと思います。

東京労働省の紹介する精神障害者特性について

統合失調症

【陽性反応】

 幻覚や妄想

【陰性反応】

 意欲低下や感情の起伏が減る


 上記反応が【統合失調症】と言われると有名ですが、障害者雇用を考える統合失調症者の多くは、認知機能の障害が強く出る場合が圧倒的です。

 認知機能の障害とは、記憶・注意力・判断力等が低下した状態のことを言います。

 

 この認知機能の障害が、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼすため、「仕事内容」「勤務時間」に配慮が必要となります。

うつ病

 強い落ち込みや憂うつな気分

 睡眠障害

 意欲低下・食欲低下

 死にたいと思う気持ち


 少量の簡単な仕事から取り組んでもらい、仕事に慣れてもらうことが重要です。

 また本人を焦らせるような言動は控えましょう。「がんばって」など。

双極性障害

躁状態とうつ状態を繰り返します

【躁状態】

 気分の高揚 意欲MAX 浪費 おしゃべりになる

【うつ状態】

 ゆううつ 意欲低下


 再発率が高いことから、再発のタイミングをとらえ予防に努める必要があります。

 また躁の状態を普通とは思わず、ゆっくりとしたペースで仕事を進めていけると良いです。

てんかん

 意識喪失・痙攣等の発作が反復する脳の障害です。

 ほとんどの場合、定期的な通院と服薬で発作を抑制できるとされています。


 通院時間や服薬管理の時間の便宜を図ることが必要です。

 ストレスがかかりすぎないよう、簡単な仕事を少なめから始めていけると良いでしょう。


 発作時には周囲の物をどかすなど安全対策を。

 その後救急車を呼ぶか、発作時の対応を日常から打合せしておきましょう

高次脳機能障害

 交通事故や脳卒中で脳が部分的なダメージを受け、言語や記憶に障害が起きた状態です。

 個人差が非常に大きく、一見障がいがわからない場合もあります。

 作業スピードの低下

 記憶力の低下

 感情コントロールの低下

 など。


 わかりやすい業務内容を切り出し、こまめに指示をする。指示系統の一本化等が配慮の一例ですが、個人差が大きい為本人に合わせましょう。

精神障害共通の配慮事項

①体調管理には通院と服薬が必要

 通院日を確認しておき、休暇の必要を打ち合わせておく


②疲れやすいのでこまめな休憩を

 短時間シンプルな仕事から慣らしていくと適応しやすい

 こまめな休憩の許可や休憩の取り方の工夫が必要


③ストレスになりやすいかを共有しておく

+怒鳴り声

+大きな音

+環境の変化

どのような環境、接し方、業務内容が望ましいかの指針となるので、しっかりと聞き取りを行いましょう。


 以上、精神疾患の種類でした。

 ご拝読ありがとうございました。

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