自閉症スペクトラム(発達障害)の職業的課題【職務や作業】 | 目標どおりに障害者雇用を達成するために有用なコンサルティングについて発信します

　皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。今日は自閉症スペクトラム(発達障害)の職業的課題についてお話をしたいと思います。

【職務や作業】

〇スピードと質をバランスよく意識することが苦手

　スピードを意識してもらうと質が落ちてしまったり、質を意識してもらうとスピードが落ちたりします。

　作業の時はどちらかに絞って指示することが重要になります

〇一度にたくさんのことを指示されると混乱してしまう

　指示はシングルタスクが基本です。マルチタスクを分解して、シングルタスクにすること。

　もしくは複数のダブルタスクを指示されると混乱してしまいます。

　この場合は一つづつ指示を出すか、シングルタスクをメモにして渡すなど工夫が必要です

〇言葉だけの指示、特に抽象的な指示や言葉が理解できなかったり覚えられなかったりします。

　音声は後から確認できない為理解できなかったり、覚えられなかったりします。

　視覚で覚えることを得意とする方やメモとして渡せば問題がない方もいます。

〇一つの仕事をしながら、他の仕事をするのが難しい

　作業中断して他の作業を差し込むと言うことがとても苦手な方が多いです。

　なので、作業中にかかってくる電話対応など突発の仕事には対応できないことが多いです。

〇作業の段取り・優先順位を自分でつけるのが苦手

　複数の作業があった時に、どれを早くしなければならないかを自分で考えることを苦手としています。

　複数の作業をメモとして指示をする場合は、順番に番号をふっておくと混乱しません

〇一度手順が定着するとそのやり方に固執し、修正しにくい

　一度仕事の手順が定着してしまうと変更しにくいので、変更部分を含めて作業指示書を作成することをおすすめします。

〇仕事の量や時間の見通しが立たないと不安になる

　仕事の量に関して

「ここまでやったら10分の休憩」

など、メリハリをつけて指示を出すと安心します

　また時間に関しても、「12時まで」と具体的に指示を出すことが重要です。

「お昼まで」「夕方まで」と言う指示では不安になってしまいます。

〇急な変更があると混乱する

　急な変更は必ずメモにして渡し、不安なことやわからないことを聞き取るようにしましょう

　発達障害に関する職務や作業上の自閉症スペクトラム(発達障害)の職業的課題は以上となります。

　ご拝読ありがとうございました。