自閉症スペクトラム(発達障害)の職業的課題【コミュニケーション】

query_builder 2021/11/15
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 皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。今日は自閉症スペクトラム(発達障害)の職業的課題の中でコミュニケーションのお話をしたいと思います。

自閉症スペクトラムのコミュニケーションの課題とは

相手や場面に合わせた敬語の使い分け

 相手に合わせた敬語の使い分け、場面や立場に考慮した発言が苦手な傾向を持つ方がいらっしゃいます。

 上司にも同僚にもため口・敬語で話をする

 打ち解けた話の内容を、見知らぬ人にしてしまう  など


 相手との距離に合わせたコミュニケーションが苦手です。

注意を受けた時謝罪できない

 ふいに注意を受けてしまった時に、フリーズして言葉が出なくなってしまう。

 とっさに言い訳してしまうなど、適切な対応ができない場合があります。

 本人に悪気はないのですが、すぐに謝罪が口から出ない場合があります。

 このような時にはパニックに陥っていますので、少し落ち着いてもらってから注意の内容を詳しく話した方が内容を理解してもらえます。

暗黙のルールがわからない

 社内で暗黙のルールがあっても、それを自分で理解するのが難しく伝わらない場合があります。

 暗黙のルールはちゃんと明文化する。説明の時には理由まで話しておくと、すんなり理解してもらえることが多いです。

割り当てられた役割以外には手を出さない

 自分が割り当てられたこと以外のことは、自分から行おうとはしません。

「少し手伝ってほしい」

時などは、口に出してはっきり言わないと助けを期待しても、

「助けが必要で、自分が手伝ってもかまわない」

と確信がなければ手伝ってくれません。


 生来の障害のせいで気がつかない時もありますが、手を出していいのか距離感がつかめず戸惑っている場合もあります。

休憩と仕事中の区別がつきにくい

 休憩と仕事中の区別がつきにくい人がいます。同じように休憩中にしてはいけないこと(大音量で音楽を聴くなど)、家と職場の区別がつきにくい人もいます。

 

 時計でこの時間までは仕事中である。などメモを張っておくのも効果的です。また仕事中と休憩中の間に上司に報告するなど、メリハリをつけておくとわかりやすくなります。

わからない時に助けてと言えない

 作業中、困ったことがあったりわからないことがあっても、自分から助けを求めることができない人がいます。

 様子がおかしい時には、

「何かわからないことがありますか?」

と声をかけてみてください。

自閉症スペクトラムの特徴

 自閉症スペクトラムの方は、日々他の人が当たり前と思っていることが分からなかったり、コミュニケーションが苦手な一面があります。


 ですが、悪気はなく、わからなかったり気がつかなかったりする場合がほとんどです。

 なので、気軽に「何かありましたか?」「作業でわからないことがありますか?」と声をかけていただければ幸いです。


 ご拝読ありがとうございました。

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