精神障害者雇用だけではなく日常で使える【傾聴】カウンセラーテクニック
皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。今日はカウンセラーが使うテクニックのうち、一番大切な傾聴についてお話したいと思います。
皆様はカウンセラーにどんな印象をお持ちですか?
「悩みをズバッと解決してくれる人?」
「どうすればよいか教えてくれますか?」
と、私はよくカウンセラーについて尋ねられます。
カウンセラーは「答えをくれる人」ではありません。問題の答えは、相談者さんの中にもうあるのです。
それを一緒に引き出し、最善の方法を一緒に模索する人であって「答えや価値観を押し付ける」人ではありません。
カウンセラーの価値観なんてどうでもいいのです。相談者さんがどう思いどう感じるか。が大切なのですから。
今日はそんなカウンセラーが使うテクニックのうち最大と言ってもいい大きな役割を持っている物、【傾聴】についてお話したいと思います。
傾聴とは
傾聴とは話を聞くだけのもの?
傾聴・・・けい‐ちょう ‥チャウ【傾聴】 〘名〙 耳を傾けて一心にきくこと。熱心にきくこと。
と辞典の中には書いてあります。
傾聴は障害者雇用の現場だけではなく、社内のメンタルヘルス・マネジメントの中のラインケアにも必須とされています。
実際には中々難しいのではないでしょうか。
まず傾聴とはあなたの意思や価値観などはいったん横に置いて、話を聴くと言うことになります。
たとえ相手が間違っていることが明らかな場合でも、否定することなく
「なぜそのように考えることになったのか」
関心を持ちながら聴くと言うことが傾聴となります。
カウンセリングの基本中の基本であり、相談を聴く上で最も大切な部分になります。
ここでの傾聴は米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ氏の積極的傾聴(Active Listening)となります。
積極的傾聴3つの原則
1.共感的理解 (empathy, empathic understanding)
相手の話を、相手の立場で相手の気持ちに共感し理解しようとする
2.無条件の肯定的関心 (unconditional positive regard)
相手の話を評価せず聴く。なぜそのように考えたのか関心を持って聞く
3.自己一致 (congruence)
聴き手が話が分かりにくい時はわかりにくいことを伝え、真意を確認する。
わからないことをそのままにはしておかない
この三原則を踏まえて、相談者からの話を聴くことでカウンセリングは進められていきます。
このテクニックは、障害者雇用の現場だけではなく、部下からの相談や日常でも利用できますので、よかったら頭の隅にでも置いておいていただければと思います。
ご拝読ありがとうございました
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