新型うつ・非定形型うつはうつ病と違うのですか?
皆様ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。本日は新型うつ・非定形型うつのお話をさせていただきたいと思います。
新型うつ・非定形型うつとは
メディア用語で心理学用語ではない?
新型うつ・非定形型うつは、メディアが名付けたものでもともとは医学用語や心理学用語ではありません。
従来の定型うつと決定的に違うところは、病気として認定されていない点にあります。
普通のうつ病では なんにしろやる気が出ず、不眠や食欲低下が出てきます。
ですが、新型うつ・非定形型うつは
「会社など自分が嫌と感じる場面でウツ症状が出るが、それを離れると元気になる」
と言う症状を特徴とします。
新型うつ・非定形型うつの主な特徴
新型うつ・非定形型うつの主な特徴は以下のようになります。
+責任を嫌い責任のある役まわりにつきたがらない。責任ある仕事をやりたがらない
+問題があるとよく他人のせいにする
+うつ病であることを隠さない
+嫌なことをしている時に症状が出る。自分が好きなことをしていると元気。
+気分のアップダウンが激しい
+多くの場合食べすぎたり、寝すぎたりする
+うつ病になった原因を家族や他人のせいにしがち
+体重が増える場合も多い
注意:最後の体重が増える場合が多いについては、本来のうつ病の薬の副作用として肥満があげられるため、必ずしもうつ病が痩せるとは限りません
副作用により、体の基礎代謝が落ちる為太りやすくなります
新型うつ・非定形型うつは本人はつらくない?
新型うつ・非定形型うつは【わがまま】だと言われたり、【嘘をついている】と言われたりすることがあります。
ですが、新型うつ・非定形型うつを持つ人たちは非常につらい思いを抱えている場合があります。
周囲の受け取り方により、うつ症状を悪化させてしまう場合も多く見受けられます。
新型うつ・非定形型うつは薬が効かない
新型うつ・非定形型うつは、うつ病に比べて薬が効きにくいとされています。
多くの場合が思い通りにならない社会へのストレスによるもののようです。
感情の起伏が激しい為、上司や同僚は振り回されてしまうことも多いと思いますが、
「できないことはできない。会社の枠組みの中で対応をしていく」
と言う毅然とした対応が必要になってくることもあります。
また産業医や産業カウンセラーに相談をすることも、考えなければならない場合が出てくるかもしれません
説教ではなく傾聴を
新型うつ・非定形型うつへの対応で大切なのは、傾聴です。
傾聴とは、自分の思い関係なく相手の言うことにしっかりと耳を傾けることです。
疑問点などありましたら、相手に
「どうしてそう思ったのか」
を聞いて疑問を明らかにしていくことがコツになります。
疑問の答えに対して、説教などは禁物です。
傾聴のテクニックは、いろいろな場面で利用できるのでぜひ調べてみてくださいね。
ご拝読ありがとうございました
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